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April 04, 2006

夜と霧 続

読んでみました、というかまだ半分読めただけなのですが。「夜と霧」。

以前、思いっきり間違った読み方をしていたことに気づきました。というのは、描写に耐えれず挫折していたのは「解説」のところで、実際のフランクル博士が書かれていたのは、その後、最初の頁から75頁進んだところからでした。(^^;)

そこからは事実の描写ではなく、内面の、心理面での描写が書かれています。過酷な場所に送り込まれても、なお希望をみいだそうとする心の動き、そしてその次に訪れる無の感情。

驚いたのは、そんな過酷なこの世の地獄の最中であっても、芸術があったということ。そんな中でもアリアが歌われ、歌の上手い囚人は特別扱いされ、生きるためのスープの配給時間に、そのスープ一杯よりも演芸会で行われるささやかな歌や詩を聞き、夕日に輝く山々を見て感動し・・・

どんな過酷な労働の中でも、愛する人を思い、空想でしかないかもしれないけれど、そのことで心を満たしていく。人間は人間関係で不幸にもなれば幸福にもなるのですね。というか、人間関係でしか幸福になれないのかも。

どんな状況におかれても、人は「何かを選んで生きている」というのを痛感しました。

ついつい「何があったから」とか「こうだったから」、「だから今こうなっているのは仕方ないの」という理由をつけて正当化することをしがち。「誰かが悪口を言ったから」「だから今怒っているの」。ですが、「誰かが悪口を言ったから」「でも私はニコニコする」という選択を人間は常に持っていられる、ということ。

それがたとえアウシュビッツのような極限の中でも。。。健全な肉体に健全な精神が宿る とかいう言葉がありますが、べつに肉体が健全でなくても、病気していても、不自由な器官があったとしても。。。健全な精神は選択できるということ。

まだ、読み始めて半分ですが、全部読んだらもう一度ゆっくり読み直したい、そう思う本です。

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